鬱だって君は言うけど

「前向きに考えようじゃないか、レポートは一本書き終わったし、実習も順調に進んでいる。音楽はいつも君を包むし、横でついているテレビからは可愛いマリリンの映画が流れてる。誕生会に行くのを直前で断ったのは君だし、誘われても曖昧なスケジュールを理由に誰かを遠ざけているのも君じゃないか。一体どうしてそんなに落ち込む必要があるんだい。」
「ええ、貴方の言うことは何一つ間違っちゃいない。毎日が楽しくないのも、私自身の責任以外の何物でもないわ。他人の持っているものばかり羨んじゃだめね。それだって、その人が絶え間なく努力した結果なんだから。わかっているの、だからお願い、一人で眠らせて頂戴。」