下妻物語inシネクイント(渋谷)

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下妻二回目!二回目は一回目に見たときより勢いよく見れなくて粗を探しがちになってしまったけれど、後半は再び引き込まれました。この映画を見るまで嶽本野ばらのこと「キモイ、キモイ」と侮っていたのですが、下妻を見てからは、「ヤバイこいつはキモイかつ天才なのかも!」と、考えを改めました。で、原作も読んだんですが、小説も普通にいいでやんの。淡々とした語り口調で進められていくその小説は、馬鹿かつ上品で心地いい。内容も出来がいい、というか心の動きに無理がない。個人的には、嶽本は現代の純文学、という位置づけになりつつあります。そう考えるとロリータは、やはり現代に甦ったロココであり、現代人に足りない美意識を呼び覚ましてくれる貴重な人材なのかも。孤高に生きる女は格好いいのだ、と言ってくれて、ありがとう。